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2008年4月

児童精神科の日

先日は、息子の児童精神科受診日でした。
前回がちょうど一年前でしたので、去年のことを色々話しました。

息子の話から離れて、息子の友達でアスペ傾向のあるコたちやらの話をしていて、発達障害のある人に多い傾向で
「自分はとっても傷つき安いけど、他人の痛みに対して気づきにくい」というのがあるとおっしゃいました。
うちの子たちもそうなので、とっても納得しました。
発達障害のある人に対する対応で社会に対して、こちらが望むのは、何をしても責めないことや特別に何かしたりすることではなくて、理解できる言い方で説明したり、はっきりと言葉や態度で気持ちを示すことなんですけど、それがなかなか理解してもらえないんですともおっしゃっていました。

たとえば、うちの子の場合だと
「この御菓子たべてもいい?」と聞いてきたとき
「うん」というと「うんじゃわからない!」って泣き出したりします。そこで「なんでわからないの??」とか責めないで
「うん、たべてもいいよ」とはっきり言ってやるといいのですが、先生がおっしゃるのも、そういうちょっとしたことなんだとおもいます。
とくに、空気を読むとか、先を見越して気持ちと違うことを言ったりする日本の社会は、このコたちには難しいんだそうです。
日本の会社で、なんど就職しても上手くいかなかった人が、東南アジア系の会社に就職するとぴったりはまったという話もうかがいました。

あと、最近は、障害の範疇には入らないけども、社会性の弱い
いわゆる「不思議ちゃん」が増えていて、その原因は、目に留まりやすくなったのか、絶対数が増えているのか、色々研究されているけど、分からないそうです。

ネットをしていると、そういう人とよく出会います。
そういう傾向のある人にとって、ネットは手足のような便利なツールでもあるけれども、それによって特性が助長、増幅されてしまうのかもしれないとおっしゃっていました

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書かれた

私の神経科通院日のこと

どうですか?」ときかれ、
「仕事きまりました!」とニコニコ報告。
職安で良い仕事に出会えた話をしたら、
「職安いってよかったですねー。他の人でも、そういう人おおいんですよー」
私「ほんとです!職安(´∀`)b グッジョブ!!ってかんじですよ」
先生「ははは、で、新学期にはいってきつくないですか?」
私「長男がクラブやめてどうたらこうたら~で、で、家にいるならって手伝わせたら、なんでも喜んでやってくれるし、私も大助かりです」
先生「人間関係苦手な人には、家事してみるのはいいんですよ。手先を使ったり、段取りを考えたり、前頭葉を刺激するし、ボケ防止にも」
私「いや、まだボケの心配はしなくてもいいかと…」
先生「そうですねー、中学生ですからね」
私「まあ、そんな感じで、とってもいい感じで、うかれぽんちになっちゃってますよー」
先生「わあ、なつかしいなあー、うかれぽんちな言葉、久々に聞きましたよ。いい言葉ですね、『うかれぽんち』
じゃ、薬はどうしますか」
私「トリプもドグマチールも一日10ミリずつしかのんでないし、アモバンも半分しか飲んでないです」
先生「良い感じですね~、次の予約は4週間後ですが、二週間分あればいいですね、ソラナックスもいりませんね」
私「はい、それでおねがいします」
で、終了。

会計のとき、事務の人が開いている私のカルテ。
今日のところを、ちらっとみたら、先生の字で書いてありました。

うかれぽんち

って、私のカルテは、ねた帳ですか!はずかしい~(*ノノ)キャ

うかれぽんちじゃなくて、いかれぽんちだろ!と突っ込みたい方はぽちっとおねがいします

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かなへびちゃん

娘が学童から、プリンの容器に、おおきなだんごむしを入れて、大事に抱えてかえってきました。
車に乗ると

「おかあさん!窓あけて!空気がないとだんごむし死んじゃう」

空気が無くなったら、だんごむしより先に、**ちゃんとお母さんが死ぬから、大丈夫よ~

そうやって持って帰ってきたのを、すでに、家で買っている水槽にいれてやって、外に遊びに行きました。

6時になったので、あそび終わって帰ってきましたが、私が用があって、一緒にさっきまであそんでいたSちゃんの家に行きと、Sちゃんがママに叱られている最中でした
「そんなものは飼えません!!逃がしなさい!!!」
「いや!!」
バケツの中にいるのは、かなへびちゃんでした。
「もう家に、カブトムシも鈴虫もかえるもいるのに、かなへびなんか飼えません!えさどうするの!お父さんもそういうのは大嫌いだから無理」
とママが言うのですが、Sちゃんも絶対に離さないといいはっていました。
私は
「かなへびちゃんも家に、Sちゃんのような可愛い子供が待ってるかもしれへんよ、みんな『お母さんかえってこうへんなー』って泣いてるかもしれへんで、かえしたげ」といいつつ、
ママに「たいへんやね」と言って帰ろうとすると
「**ちゃん!**ちゃんが捕まえタンやろ!持って帰って!」
と言われました。

というわけで、かなへびちゃんは、我が家に…

長男と一緒に眺めた後、だんごむしとは別の大きな水槽に移されました。
「でもなー、えさどうするん?生きた虫しかたべへんねんで」というと、
「もう入れてる」
「え?なにを??」

さて、なんでしょう?
賢明なあなたなら、もう、お分かりですね…

それは、

だんごむしです

「あんた、可愛がってタンちゃうの!!」
「これは、別のやつやもん!」

工エエェェ(´д`)ェェエエ工

結局、うちもお父さんに言われて、泣く泣くバイバイしました。
で、後日、娘が毎日みている図鑑を見てると、かなへびの飼い方というページがあって、だんごむしを食べている写真が載っていました。

だんごむしって、食べるものなんだ・・・
あいつら、コンクリートとか食べ取るのに、なんか、がしがししそうなんだけど、まあ、にげへんし、食べ放題やわなあ

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もっと知る努力を

以前書いた「たんばラブストーリー」を、友人が友人のmixiの日記に紹介してくださいました。

彼女は、ベテランの看護師であり、日記のなかで「コンビ二受診」などについて、とても詳しく解説してくれているので、了承を得て、転載させていただきます。

NHKの番組でも取り上げられましたが、
「県立柏原病院の小児科を守る会」
まだご覧になっていない方は、是非訪問してみて下さい。

そして、たんばラブストーリー
大切な友達のブログです。

これは、単なる一病院の話で終わるのではなく、日本の医療を守る第一歩のです。
小児科だけの話でもありません。

もちろん、私は子供を持つ親ですから、最近の小児科医療を取り巻く問題には頭を抱えています。
近所のママ友の中には「12時頃なら空いてるから、いつも受付時間ギリギリに行くの」とか「熱が出たら必ず点滴をお願いしてるの。この前はしてくれなかった。あの先生の時にはいきたくない」とか平気で言ってる人もいます。

柏原病院の小児科を守る会ですごいと思ったのは、母親達が医師を守り、自分たちから発信していったということです。
そして、とてもわかりやすいスローガンを掲げています。

1 コンビニ受診を控えましょう。
2 かかりつけ医をもちましょう。
3 お医者さんに感謝の気持ちを伝えましょう 。

たった3つです。

先日、職場でこの話を診察の合間に院長や同僚にしました。
そこで、院長がおっしゃったのが
「コンビニ受診は、それはそれでいいと思う。気軽に来てくれるというのはいいだろう。しかし、コンビニにはコンビニの品揃えがある。それを理解してもらわないと。コンビニ受診しながら、高級デパート並みの品揃えを求める人が多いのが問題なのだ。

はぁ、なるほどなと思いました。

夜間や休日の医療機関は、人も設備も本来なら眠っているものです。
とりあえずの間に合わせの医療をするためのものです。
あなたが、コンビニに行くのは、その時の間に合わせのためですよね。
だから、普通は応急手当と一晩分の薬程度しか処方はしません。
そのこともきちんと理解しておいて欲しいものです。

最近マスコミで救急のたらい回しなどのニュースが何度も取り上げられていますが、救急にもいろんな種類があるのもご存知でしょうか。
救急医療(ウィキペディアより)
適切な医療を受けるために、日頃からかかりつけ医を持つ事も大切です。
「大きな病院だと安心」という気持ちもわかりますが、大きな病院にはそれだけの役割もあります。できるだけ、重症な人をいつでも収容してもらえるように、安易に軽症な場合に大きな病院を利用するのはやめましょう。

また、こういったたらい回しなどのニュースが出ると、日記に「ベッドが空いていないなら、空けろ」というご意見が多数見られます。
この際のベッドとは、ただ寝るだけのスペースと言う意味ではありません。
常に監視の出来る、観察室という意味です。
ただ空いているベッドに夜間緊急の患者を収容するとしたら?例えば4人部屋にでも入れたとして,そこにモニターやらレスピレーターやらの機器を運んできたら、周りの他の患者さんは困りますよね。それに、普通そういう部屋はナースステーションから離れてますから、緊急の時に間に合わないかもしれない。誰か看護師が一人そこに張付ける?では、すでに入っている観察室の方は誰が見るのでしょう。ナースコールへの対応は?
観察室から誰か移動してもらうとして、その人も観察が必要だから観察室にいるわけで、患者の安全を守るためには個室の方に移動をお願いするようになります。
つまり、一人収容するためにベッドを空けるなら、比較的状態の安定した個室の人を4人部屋に、その個室に観察室の中でも比較的安定した人を動かし、やっと一つの観察室が空くわけです。
多分、入院の時に状態によって部屋の移動をお願いする事があるという文書を渡され、署名をお願いしていると思いますが、移動をすんなりと受けてくれる患者さんは意外と少ない。
あなたが入院した時には、もしも移動を言われたら文句言わずに受けて下さいませ。夜中でもベッドを空けるために退院をお願いします。

それと......。
退院できる病状であっても、受け入れ先がなく病院から出る事が出来ない患者さんが多いと言う事も知って下さい。
介護が必要な高齢者を、無理矢理在宅へと戻そうとしている現在の介護保険制度のこと。核家族化が進んで地方では独居老人や老々介護であっぷあっぷしています。
大病院は急性の病気が一段落したら、退院しなければならない。
そして、地方の中小病院にはそういった患者さんが流れてくる。
しかし、現在の医療制度では、ベッドの回転の早い病院には加算され、行き場のない患者さんを抱えている病院には厳しいのです。
このままでは、地方の病院もいずれ倒れてしまうでしょう。

ベッドを空けろとおっしゃるなら、自分の故郷に残ったおじいちゃん・おばあちゃんの事も振り返ってみて下さい。
在宅介護は本当に過酷です。
少々の事では施設にも入れないように介護認定制度も変わっています。 また、長期療養型病床も減らしなさいと国からお達しも出ているのです。

これは単なる一例です。
ベッドを空けると言う事は簡単な事じゃない。
今、健康な人にはピンと来ない事だと言う事もわかりますが、夜間救急受け入れできない背景には、一筋縄では行かない沢山の要因が絡んでいるのです。

こんなことも、もっともっと考えていかなければいけない時代になってきました。
だけど、自分が変われば世界は変わります。
もっと知る努力を。
そして、動く力を。

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アンテナ何本立ってる?

いつも、どこにでもいるんだけど、育児論の好きな人って、なんか苦手だ。

リンクの旅にでていて、どこだったかで、自分は高校で家政科を自分で選んで進学し、主婦として学ぶべきこと、料理から児童心理、緊急時の救命法まで学び、それを活かして育児に取り組んだそうだ。
「育児に大切なのは、感情に任せて怒らないこと、子供を信じること…」などなど、どこで読んだか思い出せないので、忘れたけど、さして目新しいことはなかったけど、だので、自分ちの子は、すごくいい子なんだと。

ふーん…

よかったね。あなたも偉い。そりゃ、りっぱなお母さんなんだろう。
でも、なんだか、ひねくれてしまう。
子供がいい子に育つのは、母親の育て方ばかりではない。
環境も影響するし、親子の相性もある。なにより、まず、子ども自身が健康であることだ。それも、母親の力だといいたいかもしれない。
感情的になること、怒りに任せて叱っても良い事はないことは、誰でも知っているが、それが出来ない場合もあるんだ。
その人の子供は、母親の気持ち、愛情を素直に受け止められるアンテナの感度がいいんだと思う。
でも、うちの子たちのように、常にアンテナが一本立ってるかたってないかの状態で、あるいは、「電源をお切りになってるか、電波の届かないところにおいでのよう」な状態が続くと、「ああそうか、しょうがないなーあとでかけなおしましょう」とは思えず、

「あんた、目の前にいるだろうがっ!!!」

しっかり、受信せんかい!この母の愛を!!と、ごちんと一発なぐりたくなる、殴ったことのある母親はきっと沢山いるだろう…多分、おそらく、   …私だけ?

それにうちのこたちといえば、受信状態は劣悪なくせに、発信だけは無遠慮で、マナーモードなどというものは機能になく、自分発の発信は、どこだろうが、誰に対してだろうが、お構いなしなんだから始末がワルい。
冗談抜きに、虐待をうける子供の多くに、発達上の問題を抱えている場合は多い。

「自分の育て方がいいので、うちのこは良い子」という人って、そういう理由で、上手くいかないケースがあることや、夫はじめまわりの協力や、家族の健康や、社会の制度の恩恵にあずかってることを、忘れているひとが多い気がする。
ま、要は、

「お説ごもとも。どうせ私は駄目親ですよーん」

ということなんだけどね。

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キム先生のおはなし

療育施設のOB会で、講演が開かれました。
小児科医、「キム先生のお話」です。
キム先生の診察でのひとコマ…
文字通り、笑いあり、涙ありのお話でした。

キム先生は、大学病院で小児の心身症を診てらっしゃいます。
キム先生の診察室には、重度から軽度、障害の種類もさまざまな子供たちが訪れ、ひとり1時間かけて診察されています。
診察室に入ってきた子供は、珍しい機器やまわる椅子に興味津々。
「まわる椅子にすわったら、回りたがるのが普通。回りたがらない子供のほうが心配」とキム先生。
先生は、子供に
「まわりたい?」と聞きます。
子供がうなずくと
「先生がまわしたげる。ゆっくりコースとスピードコースどちらがいい?」
子供リクエストに応じて、まわしてあげます。
「これなに??」といって、聴診器に触りたがる子供には、自分の心臓の音を聞かせます。
「あんな、お医者さんに心臓の音をきかれる子供は沢山いるけどな、お医者さんの心臓の音を聞いたことのある子供は、あんまりいいひんで」
そして、
「この聴診器は、先生がお医者さんになったときに、先生のお兄さんが買ってくれた大切なものやから、壊されたらすっごく悲しい。先生が『いいよ』って言ったときだけ触らせたげる」
パソコンや冷蔵庫の中身など、触るたがる子供にも、それが何かを説明して、同じようにいうと、自閉症でもADHDの子でも、たいてい大人しく、まわる椅子に落ち着くそうです。

そうして始まるキム先生の診察。
キム先生は、親を診察室からだし、子供と二人でじっくり話をされます。
子供のはなすポケモンやゲームの話も、学校や家での悩みもじっくり聞きます。
Aくんは、高機能自閉症の男の子。
お母さんといつも仲良しげにやってきます。
でも、自分のことを「変な子」「普通じゃない」というお母さんは、自分を好きなわけがない…としょんぼりいったそうです。
「じゃ、キム先生はA君のこと好きなんわかってる?」と聞くと満面の笑顔で
「解かってるにきまってるやん!だって、顔中に書いてあるもん」と言ったそうです。
機嫌がよくなったA君は、話しながら先生のすねを蹴りはじめました。強い力ではないけれど、弁慶の泣き所で結構いたい。
「A君、ここ蹴られるとすごく痛いよ。蹴られてたら、A君はキム先生のこと嫌いなんかなあっておもっちゃうよー」と悲しい顔でいうと、A君は蹴るのを止めたそうです。でも、そのあとは、何を話しても心ここにあらずで上の空。
そうしてるうちに、そうっと、ほんとうにそうっと、A君は自分の膝をキム先生足にくっつけてきました。
ああ、これを考えていたんだなあとおもった先生は
「いま、あしもとから『好き』がいっぱい伝わってきたわあ…」

ODD(反抗的挑発的行動)で、学校でも家庭でも問題ばかり起こしていたB君。
B君のお母さんは疲れ果て
「学校の帰りに事故にあって死んでくれないかと思います」と話されたそうです。
でも寄宿制の高校に入学し、さまざまな資格をとっては見せに来てくれました。高校を卒業したら二年間フリーターをしてやりたいことをさがして就職するというB君と、9~5時の勤めをして欲しい親御さんとはなかなか相容れません。
でも本当に二年後、やりたいことを見つけ、苦手な勉強をするために、自分で稼いだお金で家庭教師を雇って勉強したB君に、資格をとるための資金の援助をご両親は約束しました。
結局、その資格はとれなかったけど、ほかに道をみつけて就職しました。
近頃、おかあさんと待合室でしゃべっているBくんに
「最近、おかあさんと仲よくなったね。まえは、おかあさんは長いすの端っこで本読んでるし、君は違うところで音楽聴いてるし、どうなってるのかなとおもってたんよ」というと
「あの頃は、いつ、おかんに刺されるかとおもてた」とB君。
そして、
「毎朝、仕事いくときに、おかんが『いってらっしゃい、運転気をつけてな』っていうてくれるんや。そしたらな、なんか一日お守りをもらったみたいな気持ちになれる、だから、『いってらっしゃい』ってなかなかいうてくれへんときは、なんべんも『いってきます』っていうてるんや」

コミュニケーションをとるのが難しい、相手の気持ちがわかりにくいといわれている発達障害の子供たちも、親の気持ちには敏感です。子供たちが自尊感情「自分がすき、自分が大事」という気持ちをもつためには、おとうさんおかあさんからの「あなたが大切、あなたが大好き」という気持ちが大切だとおっしゃいました。
また、勤務医を続けながら4人の子育てをされてきた自分の失敗談を披露されて、子育ては、振り返れば消してしまいたいことの連続だとも言われました。
子供たちは、忘れてはくれないけれど、子供なりに親を理解する力を持っているともおっしゃいました。

他にも、新生児室勤務時代に重度の障害をもって生まれてきた子供たちと出会い、ときに親に辛い告知をしなければならないこともあったけど、養護学校や施設に勤めたときに、そのときの子供たちに再会したときのことや、最愛のお父様を亡くされて落ち込んでいたとき、ねたきりの重度の障害をもった少年に

「先生が辛いときには、ボクが話をきいてあげるから」

と言われて涙したときのことや、たくさんたくさん…素敵なお話を聞かせていただきました。
私の筆力が足りなくて、感動が伝わらないのが悔しいです。
色々な講演会に言ったけれども、こんなに暖かな涙がこぼれるような経験は初めてでした。

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デビュー

一番凹んだのは、入園式のとき。
3歳で入園して、他の子はみな園児席にすわって、お客さんが
「おはようございます」といったら「おはようございますっ」っていえるのに、娘は部屋にも入らず走り回っていました。
もうず~~と追いかけたり、おんぶしたり、おんぶしたら、そっくりかえらて後ろ向きにこけたり、みんな静かにしてるのにがさがさして悪いので、一番後ろに行って柱の影にかくれたり、散々でした。
記念写真をとるとき、加配の先生と私とで、押さえつけて写真を撮りました。
「これも、そのうちいい記念になりますよ」と先生に言われて、本当にそんなときが来るのかと思いました。

そのあとのお茶会で、ほかのお母さんたちがキラキラとアクセサリーをいっぱいつけていたり、高いヒールの靴をはいているのをみて、自分はニットスーツにぺったんこの靴、アクセサリーなし(キラキラ好きな娘に引きちぎられてしまうから)そこでまた、軽く落ち込み、くったくたになって家に帰って、着ていたスーツをたたもうとしたら、、私の着ていたスーツの背中が虫食いのでっかいアナだらけだったことが判明して、撃沈しました。
前の日から、こだわりのある娘が制服を着てくれるかどうかにきをとられて、自分の着るもののことなんか全く考えてなかったから…

あの集団生活デビューから5年

今でも、たいへんだなーとおもうこと、心配なことはあるけど、ほかの子と比べて
「違うところはあるけど足りないものはない」と思えるようになりました。

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たんばラブストーリー

これは、ある町で本当にあった
「小児科のお医者さん」と「お母さん」のラブストーリーです。

「お母さん、苦しいよ」
ある夜のことです。子供が喘息の発作で苦しんでいたので、お母さんは病院につれていきましたが、夜中の救急外来は、たくさんのひとで大変混雑していて、二時間以上待ってやっと診察を受けると、そのまま緊急入院となりました。
「こんなに辛いのに、長い間待たせてごめんね、あとで病室にも見に行くから」と先生はいい、また診察に戻りました。

約束どおり、先生が病室に来られたときには、もう夜が明けようとしていました。
「もっと早く来たかったけど、患者さんが多くて今までかかってしまった」そうすまなさそうに言う先生。
もうすぐ、朝の診察が始まります。
「先生は、寝てらっしゃらないんだ」
お母さんの胸がいたみました

この町で、入院できる小児科があるのはこの病院だけなので、夜中も多くの患者がやってきます。

高熱や激しい腹痛、頭痛などの急病のほか、仕事が休めないで夜来た人も、明日遊びに行くので薬が欲しいという人も、昼間は待たなければいけないからという理由で来る人もいます。
先生は、患者さんを皆きちんと診たいと思うけれど、時間がかかると待っている患者さんを長く待たせることを忍びなく思ったり、睡眠不足と疲労で働かない頭で、診断を間違ってしまったり、医療ミスを犯したりしてしまうのでは・・・というプレッシャーとも戦っていました。
今までも、何人もの医師が体を壊したり、心が折れて去っていきました。
「僕も、もう限界です、この病院から小児科はなくなってしまうでしょう」とつぶやきました。

お母さんは思いました。
「この町の豊かな自然と、あたたかい人々のなかで、子育てをしたいと願っているのに、この病院の小児科がなくなったら、どうやって子供の命を守ればいいんだろう、どこで、お産をすればいいんだろう」
お母さんは、他のお母さんたちと「小児科を守る会」をつくりました。
そして、市や県にかけあって、「小児科医を増やしてください」と訴えましたが、
「お医者さんが足りないのは、この町だけではありません。どこも皆同じなんです」と断られてしまいました。
お医者さんを増やすことができないなら、今いる先生に頑張ってもらうしかないけれど、今にも崩れ落ちそうな先生の背中を思うと、「もっとがんばって」とはいえません。
「今居てくださる先生を大切にしよう、先生が働きやすいように協力しよう」

でも、どうすれば、いいのでしょう。

「そうだ、患者さんを減らせないだろうか」

本来夜間の救急外来は、朝まで待っていると命にかかわる重症の人のためにあります。それが、「空(開)いているから」という理由で、ふらっとコンビニに立ち寄るようにやってくる軽症の患者で混雑し、本来治療を受けるべき重症の患者の治療が遅れたり、先生が疲れてしまっているのです。
一方で、子供の病気は急変しやすく、手遅れになっては・・・という不安も、夫婦で働かなければいけなくて、子供の病気で休んだらクビになるかもしれないし、クビになったら次の仕事がみつからないかもしれないという事情も、よくわかります。
でも、不安になるたびに闇雲に救急に走るのではなく、少しの知識を持って、一呼吸置いて考えることができたら、受診を減らすことができるかもしれない。
お母さんたちは、先生と相談しながら、受診の目安がわかるフローチャートや手引きを作り、健診や親子の集まる場所で配りました。

日ごろから何でも相談できる「かかりつけ医」を持つことも大切でした

その子の体質や生育歴、家族のことをよく知り、変わったことがあれば専門の病院に紹介もしてくださいます

「これでいいのかな」
そう思っているとき、先生が言いました。
「近頃夜中にかかってくる電話の内容が、今までの『診て!』から『こういう症状なんですが、行ったほうがいいですか?』にかわってきた。これは、大きな変化だよ」
その言葉に勇気を得て、お母さんたちは活動を広めていきました。
その結果、夜間の受診者数を一年前の半分以下にまで、減らすことができたのです!

夜間の救急外来は、本当に必要な人が必要な治療を受けられる、そんな健全な状態に戻りました。
お母さんたちは、お医者さんを守ることで、子供たちを守ったのです。

お母さんたちは気づいたのです。
「医療」は、お店で売っている「商品」ではないことに
病院は、「医療」を売っている24時間営業のコンビ二ではないことに
「医療」は、水やエネルギーや環境と同じ限りある「資源」であり、患者と医療者は、その資源を有効に活用し、守り育てていくパートナーであることに 。

もう一つ、「感謝の気持ちを表現すること」も大切でした。
治って当たり前なんじゃない、精一杯治療してくださった人々に、感謝の気持ちを、金品でなく「ありがとう」と言葉で伝えたことが、先生の疲れを癒し、
「明日もがんばろう」という気持ちに繋がったのです。
お母さんたちの活動を知って
「この町で働きたい」という小児科のお医者さんも新しく来てくださいました。

この
「患者さんのために出来る限り精一杯の治療をしたい」というお医者さんと
「私たちのために頑張ってくださるお医者さんの働きやすい環境を作りたい」という患者側の思いが通じあった「相思相愛」のラブストーリーに、今、小児科だけでない日本中のお医者さんたちが「釘付け」です。
なぜでしょうか。

昨今の医療事情は、医療者と非医療者の対立を生んできました。
患者は「生活はいつまでも苦しいのに、社会保障はけずられ、保険料の負担も重い。窓口で払う医療費も高い。なのに、3時間待って5分診療、医者はまともに話も聞いてくれないし、言われるままに治療をうけるしかない。そして医療ミスがあっても真実は隠され、患者は泣き寝入りするしかない」と嘆き
医師は「鼻水くらいの軽い症状で深夜の救急外来にやってきたり、思い通りにいかないと医師や看護師に暴言を吐いたり暴力を振るう患者にうんざりだ。医療は完全なものじゃない。治療した結果が悪かったからといって訴訟になったり、逮捕されるのでは、手の出しようが無い」と嘯く
ヤブ、ミスを繰り返すリピーター医師も、非常識なモンスターペイシェントも実在しますが、どちらも全体の中の一部、患者のほとんどが善良で、医師の殆どが誠実なのに。
私たちが戦うべき「敵」は、相手ではなく、外にいるのに

患者の医療費の負担が重いのも、医師の数が足りないのも、医療にお金を投じない国の政策のせいなのです。

これは、医療や福祉や教育にお金をかけない愚策を隠すために、作られた対立の構図です。

多くの人々が、それに気づかずにいる時代に、丹波市で出会った「ふたり」は、そんな対立の構造から抜け出し、感謝し思いやりあい、この「恋」を実らせました。

これは、丹波市で本当にあった「小児科医」と「お母さん」の「ラブストーリー」です

しかし、この「ラブストーリー」は、まだ「ハッピーエンド」を迎えていません。
県立柏原病院で医師が増えたのは小児科だけ。他の科の医師は減り続けています。丹波市の財政も「危篤状態」で、病院そのものが無くなってしまうかもしれません。
国の間違った政策に「ふたり」はまた引き裂かれてしまうのでしょうか・・・

お母さんたちは、今も頑張っています
この町の医療が崩壊し、たとえ病院がなくなってしまったとしても、自分たちは出来る限りのことを精一杯やったのか?と後で後悔することがないように。
そして、崩壊の危機にある日本中の地域医療を立て直すために、立ち上がろうとする人々の背中を、押すことができたら・・・と 願っています。

私は、この「たんばラブストーリー」は、まだまだ終わらない、そう思います。
それは、このお話の「続編」は、私やあなたが主人公になって、私やあなたが住む町を舞台に、これから描いていくからです。

**事実をもとに、脚色および再構成させていただいきましたフィクションです**

県立柏原病院小児科を守る会HP http://mamorusyounika.com/

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はじめまして

源氏星です

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