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もっと知る努力を

以前書いた「たんばラブストーリー」を、友人が友人のmixiの日記に紹介してくださいました。

彼女は、ベテランの看護師であり、日記のなかで「コンビ二受診」などについて、とても詳しく解説してくれているので、了承を得て、転載させていただきます。

NHKの番組でも取り上げられましたが、
「県立柏原病院の小児科を守る会」
まだご覧になっていない方は、是非訪問してみて下さい。

そして、たんばラブストーリー
大切な友達のブログです。

これは、単なる一病院の話で終わるのではなく、日本の医療を守る第一歩のです。
小児科だけの話でもありません。

もちろん、私は子供を持つ親ですから、最近の小児科医療を取り巻く問題には頭を抱えています。
近所のママ友の中には「12時頃なら空いてるから、いつも受付時間ギリギリに行くの」とか「熱が出たら必ず点滴をお願いしてるの。この前はしてくれなかった。あの先生の時にはいきたくない」とか平気で言ってる人もいます。

柏原病院の小児科を守る会ですごいと思ったのは、母親達が医師を守り、自分たちから発信していったということです。
そして、とてもわかりやすいスローガンを掲げています。

1 コンビニ受診を控えましょう。
2 かかりつけ医をもちましょう。
3 お医者さんに感謝の気持ちを伝えましょう 。

たった3つです。

先日、職場でこの話を診察の合間に院長や同僚にしました。
そこで、院長がおっしゃったのが
「コンビニ受診は、それはそれでいいと思う。気軽に来てくれるというのはいいだろう。しかし、コンビニにはコンビニの品揃えがある。それを理解してもらわないと。コンビニ受診しながら、高級デパート並みの品揃えを求める人が多いのが問題なのだ。

はぁ、なるほどなと思いました。

夜間や休日の医療機関は、人も設備も本来なら眠っているものです。
とりあえずの間に合わせの医療をするためのものです。
あなたが、コンビニに行くのは、その時の間に合わせのためですよね。
だから、普通は応急手当と一晩分の薬程度しか処方はしません。
そのこともきちんと理解しておいて欲しいものです。

最近マスコミで救急のたらい回しなどのニュースが何度も取り上げられていますが、救急にもいろんな種類があるのもご存知でしょうか。
救急医療(ウィキペディアより)
適切な医療を受けるために、日頃からかかりつけ医を持つ事も大切です。
「大きな病院だと安心」という気持ちもわかりますが、大きな病院にはそれだけの役割もあります。できるだけ、重症な人をいつでも収容してもらえるように、安易に軽症な場合に大きな病院を利用するのはやめましょう。

また、こういったたらい回しなどのニュースが出ると、日記に「ベッドが空いていないなら、空けろ」というご意見が多数見られます。
この際のベッドとは、ただ寝るだけのスペースと言う意味ではありません。
常に監視の出来る、観察室という意味です。
ただ空いているベッドに夜間緊急の患者を収容するとしたら?例えば4人部屋にでも入れたとして,そこにモニターやらレスピレーターやらの機器を運んできたら、周りの他の患者さんは困りますよね。それに、普通そういう部屋はナースステーションから離れてますから、緊急の時に間に合わないかもしれない。誰か看護師が一人そこに張付ける?では、すでに入っている観察室の方は誰が見るのでしょう。ナースコールへの対応は?
観察室から誰か移動してもらうとして、その人も観察が必要だから観察室にいるわけで、患者の安全を守るためには個室の方に移動をお願いするようになります。
つまり、一人収容するためにベッドを空けるなら、比較的状態の安定した個室の人を4人部屋に、その個室に観察室の中でも比較的安定した人を動かし、やっと一つの観察室が空くわけです。
多分、入院の時に状態によって部屋の移動をお願いする事があるという文書を渡され、署名をお願いしていると思いますが、移動をすんなりと受けてくれる患者さんは意外と少ない。
あなたが入院した時には、もしも移動を言われたら文句言わずに受けて下さいませ。夜中でもベッドを空けるために退院をお願いします。

それと......。
退院できる病状であっても、受け入れ先がなく病院から出る事が出来ない患者さんが多いと言う事も知って下さい。
介護が必要な高齢者を、無理矢理在宅へと戻そうとしている現在の介護保険制度のこと。核家族化が進んで地方では独居老人や老々介護であっぷあっぷしています。
大病院は急性の病気が一段落したら、退院しなければならない。
そして、地方の中小病院にはそういった患者さんが流れてくる。
しかし、現在の医療制度では、ベッドの回転の早い病院には加算され、行き場のない患者さんを抱えている病院には厳しいのです。
このままでは、地方の病院もいずれ倒れてしまうでしょう。

ベッドを空けろとおっしゃるなら、自分の故郷に残ったおじいちゃん・おばあちゃんの事も振り返ってみて下さい。
在宅介護は本当に過酷です。
少々の事では施設にも入れないように介護認定制度も変わっています。 また、長期療養型病床も減らしなさいと国からお達しも出ているのです。

これは単なる一例です。
ベッドを空けると言う事は簡単な事じゃない。
今、健康な人にはピンと来ない事だと言う事もわかりますが、夜間救急受け入れできない背景には、一筋縄では行かない沢山の要因が絡んでいるのです。

こんなことも、もっともっと考えていかなければいけない時代になってきました。
だけど、自分が変われば世界は変わります。
もっと知る努力を。
そして、動く力を。

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投稿: みんな の プロフィール | 2008年4月26日 (土) 15時30分

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